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AA、第2四半期は3.5億ドルの純損失、セントルイスの規模縮小へ

  • 2003年7月22日
 アメリカン航空(AA)の親会社AMRコーポレーション(AMR)の第2四半期の最終損益は7500万ドルの純損失であった。2003緊急戦時補充経費法令(Emergency Wartime Supplemental Appropriation Act)により支給された3億5800万ドルを含む特別項目の計上額を差し引くと、同期の最終損益は3億5700万ドルの損失になる。4月はイラク戦争やSARSの影響で厳しい業績結果になったが、5月、6月は前年に比較してユニット収入が上昇した上、5月に労働組合との新合意の締結したことで営業キャッシュフローが大幅に改善し、利益は増加傾向に転化。そのためAMRは今期の業績について、第1四半期の純損失10.4億ドルや前年同期の純損失7億2000万ドルと比べれば収益性が順調に回復しつつあるとしている。しかしながら、今期の成果は夏のピーク時の前に達成したものとして、冬期を前にさらなる建て直しのための施策を講じる必要性も協調している。
 そのため、AMRはセントルイスにおけるハブの規模の縮小を決定、11月1日以降は1日当たり68都市に向けて207便を運航する。さらに、9月15日でセントルイスの予約センターを閉鎖する。これは5月に発表した再建計画に基き、業務効率の向上を目的としたネットワークの強化とインフラの見直しの結果、決定されたもの。さらに、3主要整備拠点における整備業務のスケジュール調整を検討しており、今秋に結果を発表する予定。