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イタリア、ピエモンテとロンバルディアのサクロ・モンテが世界遺産に

  • 2003年7月17日
 イタリアに37ヶ所目の新しいユネスコ世界遺産が誕生した。新たに登録されたのは、ピエモンテ州とロンバルディア州に点在する9ヶ所のサクロ・モンテ(サクロ・モンテとはイタリア語で「聖山」の意)。それぞれのサクロ・モンテには多くの小聖堂や礼拝堂からなる宗教建築郡があり、山の上の聖域として多くの信者や観光客が訪れる巡礼地になっている。宗教的な建物群が森や湖などの美しい自然景観と融合し、神秘的な雰囲気を漂わせている。
 9ヶ所のサクロ・モンテのうち、一番歴史が古いのは「ヴァラッロのサクロ・モンテ」。1486年に新しいエルサレムを目指して建築が始まり、16世紀には著名な画家や彫刻家が礼拝堂内部の装飾を加え、44ある礼拝堂や聖堂はキリストの生涯を再現した木彫りやフレスコ画で飾られている。
 世界遺産の正式名称は「Sacri Monti of Piedmont and Lombardy」。日本語名称は日本ユネスコ協会が後日決定するが、暫定的に「ピエモンテ州・ロンバルディア州のサクロ・モンテ郡」と称している。9ヶ所のサクロ・モンテの場所は以下の通り。

1.ヴァラッロ・セジアの「新エルサレム」
2.セッラルンガ・ディ・クレアの「サンタ・マリア・アッスンタ」
3.オルタ・サン・ジュリオの「サン・フランチェスコ」
4.ヴァレーゼの「ロザーリオ」
5.オローパの「ベアータ・ヴェルジネ」
6.オッスッチョの「ベアータ・ヴェルジネ・デル・ソッコルソ」
7.ギッファの「サンティッシマ・トリニタ」
8.ドモドッソラの「カルヴァリオ」
9.ヴァルペルガ・カナヴェーゼの「ベルモンテ」