JTB、夏休みの海旅は前年比75%まで回復、国内旅行は堅調に推移

  • 2003年7月9日
 ジェイティービーは7月9日、「夏休み(7月15日〜8月31日)に1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しをまとめた。調査は2200人の旅行者へのアンケートと同社の販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計している。これによると、今年の夏休みに旅行に出かける人は前年比で0.3%増の7636人。そのうち国内旅行が1.1%増の7453万人で、SARSの影響が懸念された海外旅行は24.7%減の183万人。
 海外旅行を方面別で見ると、前年よりも旅行者が多い方面はなかったものの、太平洋地域が10.1%減と比較的安定しており、ハワイ(10.2%減)、ヨーロッパ(14.6%減)、アメリカ(14.9%減)が続く。昨年好調だった東南アジア方面は中国含め32.4%減とSARSの影響をまだ残している。こうしたアジア・中国方面からヨーロッパ、アメリカ、オセアニア方面への旅行者の移行は海外旅行の平均費用にも表れ、今年は22万2893円と前年よりも4.6%上昇する見込みだ。