ジェイティービー(JTB)はこのほど、国内個人旅行の多様なニーズに応えることを目的に「エースナンバーワン計画」を策定した。これは取扱人員の増加を目指して97年に策定した「エーステンミリオン計画」の目標取扱人数である1000万人を2002年度に達成したことを受けたもの。JTB営業企画部長の須原徹氏は「旅行商品の単価が下がる中、収益性を向上させるにはメディア、電話、インターネットなど販売チャネルの多様化に対応する必要がある」として、新計画は「旅行商品の質の向上、販売チャネルに合わせた商品作り」を中心に策定されている。例えば、高付加価値に関してはエースJTB「ファーブル」でエコツアーを設定し、添乗員や専門のガイド「インタープリター」が付く屋久島、白神山地など世界遺産を訪れる旅行など商品を開発している。なお、JTBは今年度のエースの取扱額で前年比3.8％増の2600億円を目指す。