JTB、5月の総取扱額は前年比21.3%減、海旅は63.1%減

  • 2003年7月3日
 ジェイティービー(JTB)の5月の総取扱額は前年比21.3%減の918億8200万円であった。海外旅行は63.1%減の126億700万円となり、取扱人員は前年比64.2%減。新型肺炎(SARS)の影響が深刻化したことで、団体旅行は68.8%減の28億2200万円、企画商品は65.4%減の69億4800万円、FITは39.2%減の19億6300万円となった。ルックは韓国を除くアジア方面の落ち込みが大きく、同方面の取扱額および取扱人員とも90%減に近い結果に終わった。FITも韓国で取扱額が10.2%増、取扱人員は28.8%増と好調であったものの、全体の動きは鈍かった。なお、JTBによれば7月、8月、9月の予約状況は取扱人員ベースで前年比50%減を推移しているという。このうちヨーロッパ方面が好調で、1週間単位での取扱いでみると、ここ2週間ほど前年を上回る状況が続いており、アジア方面に関してもビーチリゾート、シンガポール、バリなどで徐々に予約が増加している。
 なお国内旅行は2.8%減の773億7000万円となり、エースでは東北(39.0%増)、中部・北陸(11.0%増)、九州(27.9%増)と2桁の増加を記録し、全体では8.0%増の213億3100万円となった。国際旅行は42.8%減の10億5000万円である。