オランダ、自分だけの名産品作り、デルフト焼きの絵付け体験

  • 2003年7月2日
 オランダでできる体験型の観光素材としてお勧めするのが、伝統的な「デルフト焼」の絵付け。デルフトの町に残る創業350周年の「ポーセレン・フレス社」(ロイヤル・デルフト)は昔ながらに手作りの絵付け作業を行っており、この老舗の工房で旅行者も絵付け体験ができる。ビデオガイドと絵付師のデモンストレーションを見学するコースとプロの絵付師の指導のもと、自分でタイルを絵付けして焼き上げたものをお土産にできるコースがあり、絵付け後のタイルは宿泊先のホテルや空港、自宅へ郵送することもできる(郵送料別途要)。料金は以下の通り。
 実はデルフト焼きは1600年ごろ、東インド会社がアジアとの交易で輸入した陶器に触発されてできたもので、中国陶器や日本の伊万里焼の影響を受けている。一番有名なのが白地に青の彩色施された「デルフト・ブルー」と呼ばれるもので、中国の明、漢時代の陶磁器の影響を受けたものだが、赤、青、金色で絵付けされた「パイナッカー」は日本の伊万里焼の影響を受け、繊細な絵柄が持ち味で人気がある。有名なオランダの陶磁器に日本文化の色合いが残されているという歴史的背景は、旅行者の関心をさらに高めることだろう。

▽料金
10人以上の団体:見学と絵付け体験で1人25ユーロ/事前予約要、毎日午前9〜午後5時の間で時間指定可能
個人・10名以下の団体:見学と絵付け体験で1人27.50ユーロ/金曜の午後2時半〜午後4時半の1回。絵付のみは1人25ユーロ/毎日午前9時から午後3時半の間で随時開催

▽問い合わせ先:オランダ政府観光局(http://www.holland.or.jp)