二火会、「小さい会社だからできる旅づくり」をテーマにセミナーを開催

  • 2003年6月23日
 中規模旅行会社7社で構成する「二火会」はこのほど、「小さい会社だからできる旅づくり」をテーマにセミナーを開催した。冒頭、ウニベルツールの渡辺淳二代表取締役社長が「新型肺炎(SARS)をはじめとする外的な要因で苦境に立つ旅行業界だが、消費者から求められる『旅』が提供できない現状を打開するヒントとしたい」とセミナー開催の意義を語った。
 講師を務めるオフィス旅工房の津屋雅彦氏は、政府観光局などが主催するツアープランニング・コンテストで7回の授賞経験を持つ。小さな会社であっても、高い評価を受ける理由は、添乗業務を重視していることにある。添乗は「お客様の好み、旅に対する想いを知る最良のチャンス」であることから、「顧客ニーズを把握していれば、その後のツアー企画に盛り込むことができる」という。また、津屋氏は現在、添乗前にはパーティー形式の旅行説明会、帰国後は写真の上映会などを開催していることを披露し、「小さな会社だからこそ、顧客と密な関係を築き、商品作りに添乗と顧客管理を連動する必要がある」と語った。