BC、平成15年10月期の中間決算は12億6803万円の赤字

  • 2003年6月13日
 スカイマークエアラインズ(BC)の平成15年10月期の中間決算は、前年比37.8%増の87億6200万5000円となったものの、営業損失は10億3354万3000円の赤字、経常損失は10億6531万1000円、中間損失は12億6803万2000円となった。この中間期は機体の亀裂発見に伴う旅客の他社便への振替え、および整備による特別損失2億円を計上するなどを含む下方修正を発表している。BCは機体の亀裂発見での運休という措置は各社での対応は異なるとしながらもBC代表取締役社長の井上雅之氏は「繁忙期に行政の指導があった場合に比べ、閑散期に早期に対処したことでインパクトは少なく押さえられる」と語った。なお、現在のロードファクターは6月12日時点で羽田/福岡線が60%、羽田/鹿児島線が65%と初めて鹿児島線が福岡線を上回り、「青森、徳島線を含めて夏の多客期にはロードファクターをより高めたい」(井上氏)と意欲を示した。
 また、今後の見通しは羽田/青森線、羽田/徳島線での「みんな、元気だそう!」キャンペーンで旅客に対し早期の定着を狙うほか、羽田/福岡線、羽田/鹿児島線の貨物事業を推進、7月1日から40台のコンテナを新たに導入する。これらの施策により、「100%達成可能な数値」(井上氏)として、平成15年10月期の業績は売上高224億5000万円、経常利益4億3000万円の赤字、当期純利益6億4000万円の赤字と見込む。