観光活性化フォーラム
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SARSに関する意識調査、リピーター層の37%が8月までに海旅を予定

  • 2003年6月5日
 (財)日本交通公社が5月10日、11日に実施した新型肺炎(SARS)に関する旅行者の意識調査によると、8月までの期間に37%の方が海外旅行を予定しているという。ただし、調査対象は一般消費者ではなく過去5年間に1回から2回の海外旅行を経験するリピーター層である。
 また、今年1月からゴールデンウィークまでに「海外旅行に行った」が17%、「中止した」が14%、「予定なし」が67%となり、ここ2、3ヶ月の日本人出国者数の減少を反映している。また、今後1年間の海外旅行予定は「予定あり」、「決まっていないがいく」と海外旅行に前向きな層は54%となり、9.11事件後の調査結果である56%とほぼ同様の結果となった。
 なお、SARSによる旅行先の選定に関して「気にしていない」が8%に留まり、「行先を選ぶ」が45%、「延期・暫く見合わせ」が45%とデスティネーションの安全度、あるいは訪問先のSARS沈静化を冷静に見極める傾向にある。デスティネーション別の危険度では「中国・香港・マカオ」が43%、「台湾」が15%、「シンガポール・ベトナム」が10%となり、9.11事件後の調査後で危険視された「アメリカ本土・カナダ」が21%、「ハワイ」が3%、「グアム・サイパン」が2%、「欧州」が9%、「豪州・ニュージーランド」が6%となっている。