JTB、旅行需要の回復を目指し、販売促進活動を展開

  • 2003年4月30日
 ジェイティービーは旅行需要の回復を目指し、グループ全体で国内および海外旅行の販売促進活動に積極的に展開する。イラク戦争が早期に終決したこと、また旅行に対する市場のポテンシャルが高いことから、現在の低迷する需要を繁忙期の夏場に向けて掘り起こしを狙う。JTB常務取締役の田川博己氏は「現在の環境は厳しいが、目的性の高いツアーは集客力が高い。夏場に向けて目的志向の高い商品の販売を強化、グループ会社間の連携を高める」ことで、第1四半期目標から300億円の売上増を目指す。
 具体的には、海外旅行ではハワイ、ミクロネシアなどのビーチ・リゾートの販売を強化に取り組む。特にオーストラリア・ケアンズに関しては「観光局と連動し、お客様が旅行する気運を高めたい。ツアーの企画をはじめ、需要の喚起に注力したい」(営業企画部営業企画チームマネージャー栗林泰夫氏)と、旅行市場の活性化を目論む。また、5月6日にリニューアルオープンする渋谷、池袋、新宿、新宿西口支店の都心の4店舗で「スペシャル海外格安航空券」を販売、回復の早いFIT層の取り込みを狙う。