HCC、セールス・ディレクターが来日、今後は教育・医療関連分野に注力

  • 2003年4月9日
 ハワイ・コンベンション・センター(HCC)のセールス&マーケティング・ディレクターのランデル田中氏がこのほど来日、同センターの今後の活動を語った。今回の来日の目的は、日本市場の需要の動向を把握するため。HCCの日本からのシェアは直近3年が20%、今年の第一四半期に限れば40%である。HCCでは開業から現在5年が経過、徐々にリピーターが増加しているものの、新たな需要の開拓にも積極的である。これはホテルで開催される大型コンベンションの取り込みだけでなく、新たなビジネス需要の獲得が目的。これを強力に推進するため、HCCのホームページ(http://www.hawaiiconvention.com/)をリニューアル、新機能を提供する。これはHP上で旅行会社に大型会議の情報を提供するもので、旅行会社が各自の顧客に対してホテルの手配をはじめとする旅行手配を簡便にすることを目的とするもの。なお、4月末から5月初旬を目途に新機能を提供する。
 田中氏は「現在、ハワイでのビジネス需要は約10%程度。HCCはインセンティブやビジネス需要が主であることから、ハワイ全体でのビジネス需要を50%程度に引き上げたい。そのためには日本市場の環境を見極めたセールスを展開する」と語った。また、「ハワイのホスピタリティ、ハワイ独特の文化などサービス面でこれまでアピールしてきた。リピーターの需要はサービスの質の高さで決まることから、中国との競争にも差別化を図る」と見通しを示し、「今後は教育、医療関連の分野に注力を入れる」と抱負を述べた。
 なお、HCCの営業およびマーケティング業務は今年1月にハワイ観光局(HVCB)がコンベンション・センター、アリーナおよびスタジアムの運営を行なうスペクテーター・マネージメント・グループ(SMG)に移管している。