JATA、SARSに関する旅行者の対策方法の情報を提供
日本旅行業協会(JATA)は重症急性呼吸器症候群(SARS)についての正確な情報、および旅行者が取るべき対策方法などの情報を提供した。これはSARS発生後、消費者から旅行会社への問合せが急増している事態を踏まえ、旅行会社が正しい知識を持つことでお客の不安や混乱を予防する目的。日本旅行医学会専務理事篠塚規氏がアメリカで権威ある医学専門誌に掲載予定のSARSの症状を持つ香港、カナダの20症例を紹介した。これによると、感染した人と濃厚な接触が無い限り感染する可能性が低いとされており、インフルエンザと同様にくしゃみや咳などによる飛沫感染、および接触感染の可能性が高いという。また、病後や術後など免疫力が低下している場合に発生例が多いと報告されている。このことから現時点では、予防策として(1)石鹸や流水での手洗い(2)うがいをする(3)人ごみを避ける(4)マスクをする(5)日常の十分な健康管理、が一番有効としている。
JATAはSARS対策特別部会を設置、日本旅行医学会を通して情報を収集しており、10日から1ヵ月間会員にSARS関連の情報を毎日Eメールで配信するほか、JATAホームページ(http://www.jata-net.or.jp/)に掲載するなどの対応により情報発信を強化する。ホームページは会員以外も閲覧が可能。篠塚氏は「飛沫感染と空気感染は全く別で、対策方法も異なる。マスコミの報道に惑わされることなく、正確な情報から旅行の可否の判断や対策をとって欲しい」とアドバイスした。
なお、JATAによると海外旅行はイラク戦争やSARSなどの影響により、3月は10〜15%減、4月から6月にかけては約30%減となる見込み。
JATAはSARS対策特別部会を設置、日本旅行医学会を通して情報を収集しており、10日から1ヵ月間会員にSARS関連の情報を毎日Eメールで配信するほか、JATAホームページ(http://www.jata-net.or.jp/)に掲載するなどの対応により情報発信を強化する。ホームページは会員以外も閲覧が可能。篠塚氏は「飛沫感染と空気感染は全く別で、対策方法も異なる。マスコミの報道に惑わされることなく、正確な情報から旅行の可否の判断や対策をとって欲しい」とアドバイスした。
なお、JATAによると海外旅行はイラク戦争やSARSなどの影響により、3月は10〜15%減、4月から6月にかけては約30%減となる見込み。