ミキ・ツーリスト、次期社長に影嶋氏、デスティネーション開発で市場創造

  • 2003年3月27日
 ミキ・ツーリストは取締役会で代表取締役社長の中西成忠氏に代わり、4月1日付で取締役営業本部長の影嶋雅昭氏の社長昇格を決定した。これにより中西氏は代表取締役会長に就任する。影嶋氏は「多種多様になっているお客の要望に応えるため、IT開発を推進して現在ヨーロッパにある26拠点のネットワークを拡大する。さらに、24時間のサポートラインを強化、安全と安心を提供することで取引先にも使い勝手の良いパートナーを目指す。また、市場を創造するため常に新しいデスティネーションを開発し、新たな商品を提供する」と語った。
 同社は1967年に中西氏がロンドンで日本人のためのツアーオペレーターとして創業、今年で35周年を迎える。「以前から若い世代へのバトンタッチを考えていた。会社の運営に社会環境の良し悪しは関係なく、むしろ今が最良の時期」とし、今後について「将来予想されるアコモデーション不足をはじめとして、業界が抱える問題の解決、国策であるインバウンド振興などを視野に入れ、業界全体の発展に尽力したい」と豊富を述べた。なお、同社ではデフレ傾向の影響を受けながらもシステムへの投資などが功奏し、2003年度3月期決算は黒字を見込んでいる。