HIS、2月の総取扱額は前年比3.8%増の157億9445万9000円

  • 2003年3月25日
 エイチ・アイ・エス(HIS)の2月の総取扱高は157億9445万9000円(2002年比3.8%増、2001年比4.5%減)、うち海外旅行は151億2747万円(2.7%増、6.3%減)、国内旅行は6億6698万9000円(36.7%増、70.8%増)であった。海外旅行市場は、イラク攻撃の可能性が囁かれる先行不透明感が長く続き、旅行経験の少ない層や団体および法人を中心とする旅行需要が停滞した。これにより予約の間際化の傾向がいっそう加速しており、同社では学生旅行、20代から30代の若年層、および旅行経験の豊富なリピーター層を中心に需要喚起を行い、売上と送客に関しては前年比増となった。
 なお、3月以降の予約はイラク情勢、重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響から一時的に予約のキャンセルが発生したものの、3月の総送客数の約1.2%を推移しているという。特にイラク情勢に関してはマスメディアでの情報で状況を把握すること、旅行先として絶対的な渡航者数が少ないことから比較的冷静な対応であると見ている。同社では今後の需要回復を早期に図る対策として、旅行需要に影響が少ない旅慣れた層への販売を積極的に展開し、中国を含むアジア方面、およびビーチの商品を強化する。さらに、航空券やツアーの価格を一部見直すと共に、的確な情報提供で安心感を提供するとしている。