10月の苦情・相談件数は実質増の260件、バリ島爆発事件が影響
日本旅行業協会(JATA)がまとめた2002年10月の苦情・相談件数は前年比22.8%減の260件であったが、2001年はテロに関する取消料相談が93件あったことから実質は増加した。バリ島で起こった爆発事件に関連する苦情が増加し、中でも取消料に対する相談が前年の約2倍となっている。具体的には、テロの発生を理由に旅行を取りやめた際に取消料を請求されたとの相談が寄せられているが、旅行業者が催行を決定した場合は規定に基づいた取消料の徴収が原則である。そのほか、旅行会社から幼児でも問題ないと言われて参加したスイスアルプスを巡るツアーで、添乗員に止められ観光を中止したケースなど、旅行会社の知識不足によるトラブルが増えているのも最近の特徴である。