観光活性化フォーラム
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JATA、業界内のネットBtoB取引の効率化を図る標準規格を開発

  • 2003年2月5日
 日本旅行業協会(JATA)はXMLコンソーシアムと共同で、旅行業界内のインターネットを利用したB to B取引の効率化のため標準規格「TravelXML(仮称)」を開発する。XMLはインターネット上のフォーマットとして普及が加速している。すべてテキストのみから構成され、かつグラフィックを含めたあらゆるデータ形式を扱うことができるため、ハードやソフトに依存しない文書を構築することが可能となる。現状では、ホテルや旅館など仕入れの素材や会社ごとにフォーマットが異なるため、システム開発や運用に多額の費用がかかるほか、販売拠点の端末にも負荷がかかるため障害の原因にもなっている。XML導入により業者間の障壁がなくなるため、大幅な業務効率向上や運用コストの低減が見込め、業界全体でのコスト削減と消費者へのサービス向上につながるとしている。標準化に向けてはタグ(業界標準コード)の定義付けが重要課題となっており、大手会員企業が使用している標準コードを会員各社に広げていく見込み。自社内で独自言語をもっている場合は標準化した言語との翻訳機能が必要となる。
 なお、JATAではIT推進特別委員会にワーキンググループを設置し、XMLコンソーシアムと共同で「パッケージ商品で利用する海外ホテル仕入れとその確定仕様」、「国内旅館・ホテルとの在庫照会・予約と付随する通知類仕様」、「パッケージツアーの在庫照会、予約と付随する通知類仕様」の三つを優先課題として取り組み、8月を目途に一般公開する。その後状況をみて他の商品やサービスについても展開を検討していく。