求人情報

HIS、12月の海旅は前々年比11%増、1月以降の予約は例年並み

  • 2003年1月27日
 エイチ・アイ・エス(HIS)の2002年12月の総取扱額は海外旅行が182億6860万6000円(2001年比25.2%増、2000年比11.5%増)、国内旅行が5億7686万円(27.9%増、45.8%増)、総取扱額は188億4546万6000円(25.3%増、12.3%増)であった。海外旅行の取扱高の増加は、市場全体を取り巻くプラス要因として、テロ事件の影響を受けた昨年からの反動、年末年始の9連休が長期休暇を取りやすくし、長距離のヨーロッパから「安近短」のアジアと方面および出発日に選択幅が広がったこと、成田発のアジア方面の供給が増加していることが大きいと同社では見ている。これに対応し、供給が増加した座席を効率的に利用、早期の予約を促進すると共に間際予約に対応する商品を造成したほか、宣伝や広告などを積極的に展開したことで好調な販売になったと分析している。台風の影響が残るグアム方面の旅客に対してはハワイ、サイパン、東南アジア諸国への誘導を行い、出発予定者のうちキャンセルの総数は10%未満であったという。
 なお、1月以降の海外旅行の予約状況は、年末年始に旅客が集中したこと、中東情勢の不透明さ等の理由から出足は鈍かったものの、「初夢フェア」の開催で例年どおりの予約水準まで回復しているという。今後は1月から3月の主要な顧客となる学生、ファミリー層を対象とした商品の展開に注力する。