HIS、平成14年10月期決算で純利益は前年比13%減の19億円
エイチ・アイ・エスの平成14年10月期(平成13年11月1日〜平成14年10月31日)通期の連結決算は、売上高が前年比3.0%減の2338億6100万円、営業利益は26.2%減の36億8800万円、経常利益は23.2%減の42億2200万円、純利益は13.2%減の19億100万円であった。このうち旅行事業では前年比3.0%減の2330億2700万円の売上げを確保した。テロの影響やW杯開催期間の旅行需要の低迷や景気の先行き不透明感からの個人消費の低迷に伴う旅行の手控えから総客数は前年比10%減、実数で約171万9000人減の約1551万9000人となった。しかし、「個人」「若年層」「リピーター」を軸に営業を展開、主催旅行は自由度が高く、ホテルやオプショナル・ツアーなどさまざまな素材の組み合わせが可能な商品開発を強化した。また、ホテル事業に関しては日本やアジア市場への依存度が未だ高いものの、オーストラリアのホテルで宴会部門を強化し収益性の向上を図り、売上高は前年比8.7%減の6億2700万円、営業損益は1億2100万円の赤字に留まった。
来期の旅行事業においては、中東問題やテロによる世界情勢不安、景気後退の個人消費の停滞など旅行業界を取り巻く環境は厳しいものの、個人旅行を中心に多様なニーズ、目的、年齢、旅行のスタイルに対応する商品の開発とコンサルティングの強化を推進する。また多店舗展開やグローバル化に対応する管理体制の確立にあたり、コンピューターシステム「次世代型予約管理システム」の本格稼動を早急に実現し、効率化とスピードアップを図ることで生産性の向上に努める。これらの施策の実行により平成15年10月期の連結での業績予想を売上高2725億円、経常利益60億4000万円、当期純利益31億8000万円を見込む。
来期の旅行事業においては、中東問題やテロによる世界情勢不安、景気後退の個人消費の停滞など旅行業界を取り巻く環境は厳しいものの、個人旅行を中心に多様なニーズ、目的、年齢、旅行のスタイルに対応する商品の開発とコンサルティングの強化を推進する。また多店舗展開やグローバル化に対応する管理体制の確立にあたり、コンピューターシステム「次世代型予約管理システム」の本格稼動を早急に実現し、効率化とスピードアップを図ることで生産性の向上に努める。これらの施策の実行により平成15年10月期の連結での業績予想を売上高2725億円、経常利益60億4000万円、当期純利益31億8000万円を見込む。