JTB、ミーティングを総合プロデュース、1000億円の取扱いを目標

  • 2002年10月1日
 ジェイティービー(JTB)はイベント・コンベンションなど人が集まる場の「ミーティングビジネス」の取組みを強化する。今までJTBのミーティングビジネスは同社支店の営業のほか、国際会議に定評のあるICS企画、イベントに強いジェイコム、誘客プロモーションを得意とするジェイアイシー、「やる気」を視点にしたイベントを提案するJTBモチベーションズなどグループ内の4つの専門会社が個々に行なっていた。しかし、団体旅行の売上を拡大するために、宿泊や運送などの手配や集客といった従来の業務から脱却が必要と判断、今までのノウハウやグループ会社が持つ専門性を活かして企画、事前調査、運営など一貫して取り扱う総合プロデュース業への転換を図る。そのため10月1日付で本社営業部にイベント・コンベンション営業推進本部を新設し、マーケティングや営業戦略、インフラ整備を担当し、各部署やグループ会社間との調整を行なう。
 現在、国内のイベント・コンベンション市場は4兆円。JTBではそのうちの22%を占める企業販促イベントを特に強化する。「4兆円のうち旅行会社が占めるシェアは0.2%ほど。競合相手は電通や博報堂などの広告会社や会議運営を専門に行なうプロフェショナル・コングレス・オーガナイザー(PCO)企業」(深川氏)と捉えている。同社の同事業における取扱額は500億円であるが、2005年には2倍の1000億円の取扱を目指す。