NH、HDと業務委託基本契約を締結、再建プランを発表

  • 2002年9月17日
 全日空(NH)とエア・ドゥ(HD)は9月17日、二社間における業務委託基本契約を締結した。同契約は今後2年間に実施する全ての業務委託の基本になる契約で、契約で定められた範囲内での提携について各項目別に協議を進め、それぞれ個別に契約を締結していく予定だ。基本契約の締結と同時に2003年2月を目途に国内線でのコードシェアを実施することも合意している。
 提携の主旨には地域経済と利用者の利益拡大のため、HDが「北海道の翼」として独自性を維持し、低コスト運航に基づく低運賃と利便性の高いサービスを提供することや、機体整備や空港ハンドリング、販売など事業継続と拡大に必要な各種業務にかかる経営資源および技術をNHが提供することなどが含まれている。具体的な内容としてHDが運航する羽田/札幌線のコードシェア便で、NHは事前に半数の座席を買い取る方式(ハードブロック方式)を予定しており、両社は独自に運賃を設定して座席管理を行なう。また予約・発券・搭乗・精算に関してはHDのシステムをNHのable(エイブル:全国約800社、6500台設置)に切替え、今年12月から予約・発券、2003年2月から搭乗・精算を導入し、販売ネットワークを拡大するほか、航空機の整備業務は今年10月までに開始し、NHが保有するB767型機の予備エンジンや部品の共用化や、物品の共同購入、乗務員の教育および訓練施設などの共用化を通じて、NHの経営資源の有効活用によるコスト効率化を実施する予定だ。