お盆の国際線予約、ANAとJALで明暗 ANA前年超え、JALは1割減

 2026年のお盆期間の国際線予約で、ANAとJALの明暗が分かれた。予約数はANAが前年比0.5%増と前年水準を上回った一方、JALは10.5%減少した。ANAは欧州、北米、ハワイが前年を上回ったのに対し、JALは全方面で前年割れとなった。

 ANAとJALが発表した2026年度お盆期間(8月7~16日)の国際線予約状況によると、ANAの予約数は24万7607人で前年比100.5%、JALは19万3515人で同89.5%だった。予約数の前年比では、両社間に11.0ポイントの差がついた。

ANA・JALの2026年度お盆期間 国際線予約状況

航空会社 提供座席数 座席数前年比 予約数 予約数前年比 予約率 予約率前年差
ANA 309,113席 103.4% 247,607人 100.5% 80.1% ▲2.4ポイント
JAL 257,257席 98.2% 193,515人 89.5% 75.2% ▲7.3ポイント

 ANAは提供座席数を前年比3.4%増の30万9113席に拡大しながら、予約数も前年を上回った。ただし、予約率は80.1%で、前年から2.4ポイント低下した。

 一方、JALは提供座席数を1.8%減の25万7257席としたものの、予約数の減少幅は10.5%と供給削減幅を大きく上回った。予約率は75.2%で、前年から7.3ポイント低下した。

ANA、欧州・北米・ハワイが前年超え

 方面別に見ると、ANAは欧州、北米、ハワイの予約数が前年を上回った。

 欧州は前年比105.7%と最も高い伸びを示し、予約率は82.8%だった。ANAはイスタンブール、ミラノ線をはじめ、欧州各路線で多くの予約が入っているとしている。北米も予約数が同104.5%、予約率が79.0%となった。

 ハワイは予約数が同102.5%となり、ANAによると、お盆期間として過去最多を記録した。予約率も90.7%と全方面で最も高く、定番リゾート方面の強さを示した。

 ただ、ANAがすべての方面で前年を上回ったわけではない。中国大陸の予約数は前年比95.6%、アジア・オセアニアは99.1%だった。特にアジア・オセアニアは提供座席数を5.3%増やした一方、予約数は前年をわずかに下回り、予約率も75.3%にとどまった。欧米とハワイが全体を支える一方、アジア方面では供給と需要のずれも見られる。

JALは全5方面で予約数減

 JALは、北米、欧州・中東、東南アジア・オセアニア、東アジア、ハワイ・グアムの全5方面で予約数が前年を下回った。

 最も減少幅が大きかったのは欧州・中東で、予約数は前年比74.5%だった。提供座席数も同83.9%に縮小したが、予約数はそれ以上に落ち込み、予約率は80.8%となった。

 東南アジア・オセアニアは、提供座席数を前年比1.6%増やした一方、予約数は12.8%減少した。予約率は70.9%で、JALの方面別では最も低かった。北米も予約数が9.7%減、東アジアは4.5%減となっている。

 比較的高い予約率を維持したのはハワイ・グアムで、86.2%だった。JALは同方面の予約率が前年を上回ったとしているが、予約数は前年比93.8%にとどまった。

 出発日の動きは両社で共通している。日本発のピークはともに8月8日で、ANAは予約率90.7%、JALは92.6%だった。日本に戻る需要は8月15日がピークとなり、ANAの海外発が86.0%、JALの日本着が85.9%となった。

国内線ではJALが前年並みを維持

 国内線の予約数前年比では、国際線とは逆にJALが相対的に堅調だった。JALグループの国内線予約数は102万2065人で前年比99.6%と、ほぼ前年並みを維持した。ANAは144万4146人で同97.2%となり、減少幅はJALを上回った。

 方面別では、JALの北海道方面が前年比112.3%、沖縄方面が101.8%と前年を上回った。一方、ANAは北海道方面が98.4%、沖縄方面が97.7%で、予約率はそれぞれ84.4%、88.7%と高いものの、予約数は前年を下回った。

 一方、期間全体の予約率はANAが83.6%、JALが77.0%で、前年からはANAが1.4ポイント、JALが0.7ポイントそれぞれ低下している。