2001年度の苦情・相談、テロの影響で16.2%増加も実質的には減少

  • 2002年6月5日
 JATAが発表した2001年度の苦情・相談受付報告によると、合計数は2000年度より363件増加し、2597件であった。最も多いのが「取消料」に関する申出件数で743件だったが、そのうち463件がテロに関するものであることから、実質的には昨年度よりも減少している。また、「倒産と弁済業務」に関する申出が昨年から55件増加したほか、昨年から区分した「インターネット取引に関する申出」が61件あり、格安航空券や宿泊券のオンライン販売での条件書未交付などによる相談が多い。特に最近は「格安航空券」に関する苦情・相談が増えており、旅行会社の対応ミス以外に、消費者の手配旅行に対する認識不足や条件書の未読による勘違いからの相談件数の割合が多いという。
 なお、合計数2597件のうち、苦情件数は前年よりも7件多い19件。ほとんどは損害賠償金額に関するもので、消費者と旅行会社との話し合いにより解決したという。