HIS予約動向、海外旅行は夏休み減もシルバーウィーク好調、平均単価は12%上昇
HISは、2026年夏休み期間とシルバーウィークの旅行予約動向を発表した。6月23日時点に、HISにて7月17日から8月31日、9月18日から23日出発の旅行を申し込んだ予約者を対象に調査したもの。対象商品はツアー、ダイナミックパッケージ、航空券で、宿泊のみは除外し、数値は調査日時点のキャンセル数などを除いた予約者数から算出した。
発表によると、海外旅行の予約者数は夏休み期間が前年比94.2%と前年を下回った一方、シルバーウィークを合わせた両期間合計では102.5%となった。国内旅行は夏休みが95.8%、両期間合計が98.3%で、前年並みに近い水準を維持した。平均単価は海外旅行が前年比112.0%の22万9300円、国内旅行が100.4%の9万1400円で、海外では燃油サーチャージや国際観光旅客税の上昇が影響しているとみられる。
海外旅行の夏休み予約者数ランキングは、1位ソウル、2位台北、3位ホノルル、4位シンガポール、5位バンコクとなり、前年と同じ上位構成となった。一方で、6位ダナン、7位ケアンズ、8位プサンが順位を上げており、アジア近距離と一部リゾート・オセアニア方面への分散が進んでいる。オセアニアは前年比114.6%と好調で、ケアンズ、シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコーストの主要都市がいずれも前年を上回った。
シルバーウィークは9月18日から23日までの5連休となる日並びを背景に、海外旅行需要の押し上げ要因となっている。予約者数ランキングは1位ソウル、2位台北、3位シンガポール、4位バンコク、5位グアムで、近隣アジアが引き続き上位を占めた。なかでもシンガポールは前年比291.9%、バンコクは595.0%と大きく伸びており、通常の短期休暇では選びにくい中距離方面が5連休によって選択肢に入りやすくなったことがうかがえる。
出国日のピークは9月19日で、次いで8月8日、9月18日となった。シルバーウィーク初日付近の出発が上位に入っており、今年は夏休みだけでなく9月連休を旅行時期として重視する動きが強い。
国内旅行では、夏休み、シルバーウィークともに沖縄県と北海道が1位、2位となり、引き続き市場をけん引している。夏休みの上位は沖縄県、北海道、長崎県、鹿児島県、福岡県で、シルバーウィークも沖縄県、北海道、長崎県、福岡県、鹿児島県が上位に入った。九州方面は長崎県、鹿児島県、福岡県、大分県が上位に入り、ダイナミックパッケージを中心に予約を伸ばしている。
国内旅行の予約時期は、夏休み、シルバーウィークともに5月が最多で、6月が続いた。ただし、前年同月と比べると5月、6月の予約シェアは減少し、1月から4月の予約シェアが増加した。物価高やダイナミックプライシングの浸透により、出発直前ほど旅行代金が上昇しやすいとの認識が広がり、早期予約が定着しつつあるとみられる。
大阪府は前年に大阪・関西万博が開催された反動で順位を下げた。国内旅行の出発日では7月26日が最も多く、2位が7月27日、3位が8月23日となり、海外旅行とは異なり、お盆のピークを外した日程に需要が集まっている。