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海外ANAホテルを売却、グループ基本戦略構想を実行

  • 2005年5月21日
 全日空(NH)は、ANAハーバー・グランドホテル・シドニーとANAグランドホテル・ウィーンの2ホテルを売却する方針を明らかにした。NHでは、中期経営計画(1999年度〜2002年度)で航空事業を中核に置いたグループ事業の収益性改善に取り組んでおり、今回の売却もその計画の一環である。さらに先ごろ発表した2002年度〜03年度のANAグループ基本戦略構想で打ち出したNHの事業持株会社化のため前述の経営方針を強化しており、ホテル事業ではホテルマネジメントの確立と各ホテルの施設の充実、商品のブランド力強化により利益増大を図る方針だ。ただし、ホテル事業全体の営業損益が昨年38億3100万円の黒字から6億6400万円の赤字へ転落する中、グランドホテル・ウィーンは昨年と同程度の利益を確保していた。なお、売却する両ホテルとも現在はマネジメント方式での事業展開であるが、売却先によっては運営形態の変更もあるという。