日中友好文化観光交流式典の開催、両国の観光需要増大に期待

  • 2005年5月9日
 日中国交正常化30周年を記念し、日本側から小泉純一郎内閣総理大臣、橋本龍太郎元内閣総理大臣、扇千景国土交通省大臣、中国側から胡啓立訪日代表団名誉会長、何光い訪日代表団代表ら総勢3000名超を招き、日中友好文化観光交流式典が5月9日、開催された。小泉首相の「今後も日中友好を促進したい」との発言を受け、胡氏は「民間レベルでの交流が重要」、何氏は「観光関連の交流が鍵となる」と述べ、両国の豊富な観光資源の活用にそれぞれが期待感を表明した。来日した中国観光交流訪日代表団は今後、5月13日に大阪リーガ・ロイヤルホテルで中国観光ワークショップ、5月15・16日に長崎駅で長崎・中国観光デー実施のほか、中国各省の友好都市を訪問し、日本各地で民間交流を催す予定。日本からは本年9月に、約1万人規模の友好交流使節団の訪中を計画している。
 昨年の訪中日本人旅行者数は前年比8.3%増の238万5000人、訪日中国人渡航者数は約40万人と、両国間での観光客往来が活発化している。先ごろ成田空港暫定滑走路が供用開始され、重慶などへ新たな中国路線が開設、成田発の定期便は週96便から週175便と1.8倍に増加している。