ENIT、カンパニア州セミナー開催、豊富な観光資源をアピール

  • 2005年4月18日
 イタリア政府観光局(ENIT)は先ごろ、カンパニア州セミナーを開催、同州からバッソリーノ州知事などの使節団が来日し、最新情報を提供した。カンパニア州はナポリを州都とするイタリア南部の州。ナポリの歴史的建造物や博物館、美術館以外に、ヴェスビオ火山やアマルフィ海岸、古代ローマ時代の遺跡が残るベネヴェントなど観光スポットは多く、文化、自然、歴史とテーマも多様だ。昨年はテロの影響で、ヨーロッパを訪れた日本人旅行者数は減少したが、同州の日本人観光客宿泊数は約200万泊で2000年とほとんど変わらなかったという。
 同州知事は、「常に新鮮なデスティネーションであり続けるために、今後4億5700万ユーロを観光全般に投資する」と発表。観光客の便宜を図るため、ナポリ市内のカポディモンテ国立絵画館など6つの博物館の入場や交通機関が利用できる「ナポリアートカード」を13ユーロ(約1500円)で販売している(現在は試用期間)。また、新たな観光スポットとして、フレグレイ平原近郊の海底に沈むローマ時代の都市を本年6月から海底公園としてオープンする。「カンパニア州ならではの自然、文化、季節、太陽、人々の暖かいメンタリティで観光客の皆さんをお迎えしている。多くの日本人に、来てほしい」と訴えた。