JATA、外国人旅行委員会が台湾訪問、イン・アウト両方の課題を発見

  • 2005年4月14日
 JATAの外国人旅行委員会アジア地域訪日促進部会は先ごろ、台湾へ代表5名を派遣、アウトバウンドを行なう旅行会社で組織する「台湾旅行業品質保証協会」を訪問した。台湾からの訪日者数は2000年が91万人、2001年が81万人。そのうち9割が観光目的での訪問者で、台湾は訪日外国人のうち純粋な観光客数が最も多い国である。台湾からの訪日旅行の日本での手配は、台湾系ランドオペレーターによる手配や直接仕入れがほとんどで、JATA会員会社が扱っている旅行者数は約5万人というのが現状だ。また、スルーガイド(台湾からの添乗員が日本での観光ガイドを行なうこと)が多いことから、台湾の旅行会社に日本の旅行会社を利用してもらうための話し合いを行なった。
 参加した石山事務局長は「台湾の旅行者が求めているニーズと日本の旅行会社が提供するサービスが必ずしも一致するとは限らないようだ。通訳やガイド内容の改善、受け入れ体制などの整備が急務」と、今後の検討課題を語った。また、「台湾の旅行会社はデスティネーション研究がすばらしい。旅行者のニーズにあったデスティネーションを厳選してツアーを企画している。わが国は旅行者ニーズをデスティネーションに押しつけている部分があるが、今後はこうしたツアー企画方法が参考になる」と、日本のアウトバウンドへのヒントも得られたようだ。