JATA旅行動向調査、熟年・シルバー中心に本格的な需要回復の兆し

  • 2005年4月10日
 JATAがこのほど行なった旅行商品動向調査によると、2002年1月〜3月の海外旅行に関するDI値は前回調査(2001年10月〜12月)のマイナス(△)100ポイントから49ポイント上昇し、△51ポイントとなった。客層別ではインセンティブが△83ポイントと依然として低いものの、シルバー層が前回の△98ポイントから△34ポイント、熟年層が△96ポイントから△38ポイントと大幅に回復、ハネムーンやファミリー、OLに関しても30ポイント以上の増加となっている。4月〜6月の見通しも、総需要は△37ポイントと昨年同時期の△36ポイントとほぼ同じになっており、需要は回復基調にあると感じる旅行会社が多いようだ。方面別ではアメリカ・カナダが△88ポイントと低いものの、オセアニアが△7ポイント、アジア△2ポイントと前回に比べてそれぞれ60ポイントほど回復、特に中国は前回の△40ポイントから+23ポイントと一気にプラスに転じた。
 しかし、各社からの回答では取扱い人数は増えているものの、キャンペーンによる低価格商品から例年並の価格に戻すのが大変、といった取扱い額回復に苦慮しているコメントが目立った。