JTB、「PRIDE指標2025」で2年連続ゴールド認定 LGBTQ+施策を本格推進

 JTBは、職場におけるLGBTQ+など性的マイノリティに関する取り組みを評価する「PRIDE指標2025」において、最高ランクの「ゴールド」認定を2年連続で獲得した。

 PRIDE指標は、任意団体「work with Pride」が策定する、日本の職場におけるLGBTQ+への取り組みを評価する指標であり、企業などのダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を目的としている。JTBは2024年に初めて申請しゴールド認定を取得しており、今回2025年の認定により2年連続で最高ランクを維持したかたち。

 同社グループではDEIBステートメントとして「違いを価値に、世界をつなぐ。」を掲げ、性別、年齢、人種、文化、宗教、能力、経験、性的指向、性自認、性表現、価値観など多様な個性を尊重し、それぞれを強みとして活かす企業風土の実現を目指している。

 DEIB推進の枠組みとしては、「組織開発支援」「ワークスタイル変革推進」「キャリア開発支援」「障害者雇用と活躍支援」に加え、LGBTQ+をはじめとする「ジェンダー平等」を活動の柱としている。LGBTQ+に関する具体的な施策として、相談窓口の設置、LGBTQ+やSOGIに関する理解・啓発研修の実施、「LGBTフレンドリー」とAlly活動の展開などを通じて、正しい知識の浸透と理解促進を図っている。

 また、性別適合手術やホルモン療法、精子・卵子凍結を目的とした特別休暇・休職制度、関連する福利厚生の整備など、当事者の事情に配慮した制度設計も進めているという。

 同社は、こうしたDEIBの取り組みにより、社員の安心感や働きやすさ・働きがいの向上を図り、多様な個性がより輝く組織への進化と新たな価値創造を実現していくとしている。今回のPRIDE指標ゴールド認定を新たなスタートと位置づけ、今後もジェンダー平等とLGBTQ+に関する啓発と推進を一層強化していく方針だ。