JTBとMOMOAが手ぶら観光を後押し、荷物当日配送「Baggage GO」を10月開始

 JTBとMOMOAは、観光客の大型手荷物課題を解消し公共交通の混雑緩和を図る新サービス「Baggage GO」を2025年10月に開始する。まずは石川県金沢市で実証を行い、順次全国展開を目指すとしている。

 Baggage GOは観光地における物流・配送のマッチングサービスで、観光客の荷物と貨物運送事業許可を持つドライバーを手ぶら観光専用のウェブシステム上でマッチングし、ホテルや観光地間の当日配送を実現する仕組み。公共交通機関への大型手荷物持ち込みを抑え、オーバーツーリズム対策と新たな物流需要の創出を両立する狙いだ。

 同サービスにおいて、JTBは空港・駅・宿泊施設などと連携して荷受け拠点を確保し、窓口対応や手ぶら観光用ウェブシステムの提供、自治体・地域事業者と連動した告知を担う。MOMOAは利用者向けツールと配送管理を含むシステム全体を構築・運営し、許可ドライバーのマッチングから配送手配、利用者対応までを一元管理する。

 実証は10月1日から14日まで金沢市内で実施し、ターミナルとホテル間の需要や受付・受け取り時間の最適化を検証する。将来的には北海道から沖縄までの主要観光地域でのサービス展開を目指し、街中で荷物が増えた際にオンデマンドでドライバーを呼ぶモデルの検討も進めるという。