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JTBとAirbnb、地域活性化へ新たな連携開始

  • 2025年1月22日
JTB

 JTBはAirbnb Japanと連携し、地域自治体の観光振興や受入環境整備に向けた新たな取り組みを開始する。両社は、観光資源が活用されていない地域において、空き家問題を解決しながら地域の持続可能な発展を支援する仕組みを提供する。

 地域を巡っては、全国に800万戸を超える空き家が深刻な問題となる中、観光需要が季節やイベントに集中し、宿泊施設の不足が顕著な地域では観光振興が進みにくい現状がある。この課題を受け、JTBとAirbnb Japanは、地域資源を活用した体験型観光プログラムの開発や、ホームシェアリングのノウハウ提供を通じて地域事業者と協働し、観光モデルの構築を進める。また、地域住民や関係者を対象としたワークショップを開催し、地域ごとの課題に応じた解決策を共創する。

 さらに、空き家を宿泊施設に転用する具体的なモデルケースを提示することで、地域事業者がホームシェアリングを通じてビジネスを開始できる環境を整える。既存の宿泊施設との補完関係を築き、地域全体の受入環境を強化することが狙いだ。

 両社は、この取り組みを2028年までに全国100地域に展開し、特に東日本地域を重点対象として「ホームシェアリングムーブメント」を推進する計画。これにより、地域全体の活性化、雇用創出、移住促進を目指す。