観光活性化フォーラム
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「ジャパントラベルアワード2025」受賞者発表、グランプリは長野の酒蔵ホテル

  • 2025年1月16日

 海外向けプロモーション支援などを手掛けるしいたけクリエイティブは12日、「ジャパントラベルアワード2025」の受賞者を発表した。今年で4回目を迎える本アワードは、観光を通じてより良い社会をつくることを目的に、多様性、公平性、包括性(DEI)やサステナビリティ、インバウンド観光への取り組みを評価し、ただの観光地ではなく「感動地」にふさわしい地域や企業を表彰している。

 今回は過去最多となる196件のエントリーの中から、16の地域や企業がファイナリストに選出され、審査員による現地審査を経て、グランプリや部門賞、特別賞が決定した。グランプリには、長野県佐久市の「酒蔵ホテル® KURABITO STAY」が輝いた。同ホテルは地元酒蔵との協力で、訪問者が酒造りを体験できるという独自の取り組みを展開しており、女性が働きやすい環境づくりや地域経済への貢献が高く評価された。また、アクセシブル部門では滋賀県大津市の琵琶湖でバリアフリーのアウトドア体験を提供する「wildwater」が、LGBTQ+部門では多様性を重視したホスピタリティを実践する京都の「エースホテル京都」が受賞した。

 その他、持続可能な取り組みや地域文化の発信を行う企業や施設が高い評価を得ており、兵庫県洲本市の藍染め工房「AiAii」や、新潟県長岡市で発酵文化を伝える「HAKKO HOUSE Nagaoka」などが部門賞を受賞した。

 本アワードの発表に伴い、来月12日には東京アメリカンクラブにて表彰式が開催される。