デルタ航空日本地区社長 大隅ヴィクター氏
新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、コロナ禍からの回復が加速し、日本へのインバウンドの需要が著しく伸びました。一方アウトバウンドは、円安や米国の物価高の影響を受け、緩やかな回復となりました。
お客様の嗜好は、より付加価値の高い体験、よりプレミアムなサービスへと移行しているため、デルタ航空では、空港や機内でのサービス、体験の改善に注力しています。空港では、既存のラウンジ「デルタ スカイクラブ」の改装や新設を進める一方、昨年新たに「デルタ・ワン ラウンジ」という名前で、さらにハイエンドなラウンジをニューヨーク(JFK)、ロサンゼルス、ボストンの3空港にオープンしました。これは国際線および米国内長距離線の最上位クラスである「デルタ・ワン」にご搭乗のお客様のみがご利用いただけるラウンジで、本格的なレストランやリラクゼーション設備を備え、その地域の歴史や特性をインテリアに反映させた特別感と高級感のあるラウンジとなっております。
機内では、昨年プレミアムエコノミー「デルタ・プレミアムセレクト」の機内食のアップグレードと同時に、アプリやオンラインでメインディッシュの事前予約ができるようにしたほか、イタリアのファッションブランド「ミッソーニ」と提携し、「デルタ・ワン」で提供するアメニティキットを一新しました。
このようなプレミアムなサービスやプロダクトは、各方面で高く評価され、昨年のJDパワー社による「2024年北米航空会社満足度調査」において、ファーストクラス/ビジネスクラス、およびプレミアムエコノミークラスの両部門で1位を獲得しました。また、「フォーブス・トラベルガイド」による「エアトラベル・アワード」において、ベストUSエアラインに選ばれたほか、ビジネスクラス、空港ラウンジ、ロイヤリティプログラム、アプリの4つのカテゴリーで1位を獲得しました。
今年、デルタ航空は創立100周年を迎えます。この節目の年に先駆け、すべての保有機材の機内インテリアを一新することを発表しました。ワイドボディ機で最初に改装に着手するのはエアバスA350-900型機のため、日本のお客様にはいち早く新しい内装をご体験いただけると思います。また今年はすべての羽田―米国本土間路線(ホノルル線を除く)の使用機材を、A350-900型機に変更する予定です。これにより、一新された快適な機内環境をいち早くご提供できるだけでなく、「デルタ・ワン」と「デルタ・プレミアムセレクト」のシートの数が増え、より多くのお客様にプレミアムな体験をお届けすることができるようになります。
創立100周年を機に、お客様の旅行体験を向上するための新たなサービスやテクノロジーの導入を計画しております。また、2050年の温暖化ガス排出量ネットゼロの目標に向けて、さまざまな連携や取り組みも続けていく予定です。
日本市場における旅行需要のさらなる活性化に向けて、チーム一丸となって努力を続ける所存でおりますので、引き続きご支援、ご協力をいただけますようお願い申し上げます。