ウィーン、2025年は「ワルツの王、音楽の女王」スローガンに音楽や文化遺産の魅力訴求
ウィーン生まれの作曲家ヨハン・シュトラウス2世が来年生誕200周年を迎えるにあたり、ウィーン市観光局は「ワルツの王、音楽の女王」を2025年のスローガンに音楽や文化遺産の魅力を訴求する。「美しく青きドナウ」や「ウィーンの森の物語」など、生涯で約500もの作曲を行ったシュトラウス2世は、1825年に生誕。市内には、現在は記念館となっているヨハン・シュトラウスの住居や音楽ホール"ハウス・オブ・シュトラウス"、黄金のシュトラウス像、イマーシブ型ミュージアム"ヨハン・シュトラウス・ニュー・ディメンションズ"など関連スポットも多い。
ウィーン市観光局では、音楽の都ウィーンをシュトラウス2世の"女王"と位置づけ、シュトラウス2世が愛し、モーツァルトやベートーヴェンなども拠点を置いたウィーンの魅力を全世界に発信する。
生誕200周年記念事業として、ウィーン演劇博物館やウィーン楽友協会内ベーゼンドルファーサロンでの特別展を開催するほか、1年を通じてウィーン楽友協会やウィーン・コンツェルトハウス等で記念コンサートも実施する予定だ。
また、代表曲「美しく青きドナウ」が、1968年のスタンリー・キューブリック映画「2001年宇宙の旅」の冒頭で宇宙船が浮遊するシーンに採用されるなど、宇宙のイメージも強いシュトラウス2世。周年記念の一環として、欧州宇宙機関(ESA)と共同制作した短編ドキュメンタリー「スペース・アンセム」もYouTubeで公開。キューブリック監督の助監督であるブライアン・W・クック氏やウィーン放送交響楽団首席指揮者マリン・アルソップ氏などが、それぞれの視点から見たシュトラウス2世の音楽と宇宙とのつながりを語るものとなっている。