KKday年末年始の旅行トレンド、アジアでは"周遊旅" 欧州では"鉄道旅"注目
オプショナルツアー予約サイトを運営するKKdayは、年末年始の海外旅行における現地体験の動向を発表した。予約データとアンケート調査の結果、アジア圏が引き続き高い人気を誇る一方で、長期休暇を活用した周遊旅行や特別な体験への関心が高まっていることが明らかになった。
アジア圏では、都市型観光地やリゾート地での体験需要が拡大しており、台北の観光列車「フォルモサエクスプレス」やプーケットでのスパ体験など、リーズナブルながら贅沢な時間を楽しめるサービスが人気を集めている。特に東南アジアでは、象やトラとの触れ合い、島巡りといった非日常的な体験への注目が高い。また、複数の都市を巡る周遊型の旅行もトレンドとなり、効率的に旅行を楽しむプランが選ばれている。
一方で、ヨーロッパでは美術館巡りや鉄道旅への関心が急上昇。パリでは「ミュージアムパス」の予約数が前年同期比45%以上増加しており、モン・サン・ミッシェルやヴェルサイユ宮殿の日帰りツアーも引き続き人気を博している。ヨーロッパ全体では、都市間移動の利便性を生かした鉄道旅が長期休暇を活用する旅行者に支持されている。
現地体験にかける費用は1万円から5万円が主流だが、5万円以上を費やす旅行者の割合も高く、東南アジアでの高額な体験やヨーロッパでの質の高いアクティビティが注目を集めている。昨年比で現地体験に費やす費用が増加したと答えた旅行者は47.3%に上り、非日常感を求める旅行者の意識が強まっていることがうかがえる。
円安や物価高騰といった社会情勢を背景に、旅行者が「体験そのもの」に価値を見出す傾向が年末年始の旅行動向から鮮明となった。特別感や非日常感を重視するトレンドは今後も続くことが予想される。