HIS、子会社で雇調金不正受給疑い 決算発表を延期
HISは25日、2020年4月から2023年3月までの期間に、同社連結子会社のナンバーワントラベル渋谷が雇用調整助成金(雇調金)の不正受給を行っていた疑いがあるとして、東京労働局による調査を受けていると発表した。
発表によると、調査は現在も継続中だが、初期的な社内調査及び外部専門家であるアンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業による助言に基づき、不正受給があった可能性が極めて高いと見ているという。
同期間におけるナンバーワントラベル渋谷の雇調金受給総額は約1億円。HISは、労働局からの調査結果が出次第、受給済みの雇調金の返納を含め判断に従う考え。また、グループ全体で同様の問題がなかったか自主的に調査を進めているという。
同社は12月13日に2024年10月期の決算発表を予定していたが、今回の問題が決算に及ぼす影響を確認するため決算発表の延期を決めた。