トリップアドバイザー、冬の旅行動向調査 国内外の人気・回復傾向の観光地は?

 トリップアドバイザーは12日、日本を含む世界6ヵ国の旅行者4850人以上の意識調査及び、2024年11月~2025年1月の旅行期間を対象とした同社サイト利用状況データをもとに、冬の旅行動向を発表した。

 意識調査からは、この冬(2024年12月1日~2025年2月28日)に海外旅行を計画している人の割合は昨年同時期に比べ21%上昇し、日本人旅行者の34%が海外・国内問わず訪れたことがない場所への旅行を計画していることがわかった。

 旅行計画に影響を及ぼすマクロ経済的要因は、昨年に引き続きガソリン代やエネルギーコストの上昇(32%)が日本人旅行者の懸念事項の1番に挙げられたが、昨年(52%)から割合は低下した。以降は、景気による家計状況の悪化(30%)、インフレ率の上昇(28%)、円安(18%)と昨年から事項に変更はないが、どれも割合は低下している。また、昨年の冬と比較した場合の今冬の旅行での出費意欲はそれぞれ、かなり増える(7%)、少し増える(28%)、ほぼ同じ(58%)、少しまたはかなり減る(7%)との結果になった。

 日本人旅行者の旅行を通した消費動向トレンドでは、36%が旅行リサーチ時にレンタカーサービスを検討する可能性が高く、この段階で検討される可能性は他のどの段階と比べ2倍近く高い。他にも、購買意欲について、ポータブル充電器(49%)やヘッドフォン(56%)など、旅行に使用する電化製品の購入を検討する旅行者が多く、長距離旅行をする際に電化製品の購入検討度がより高まるという。また、77%が旅行中に衣類の購入を検討しており、次いでアクセサリー(38%)、靴(37%)となっている。

 なお、今冬の国内・海外それぞれの、人気及び回復傾向が強い観光地は以下の通り。

国内
人気観光地回復傾向が強い観光地(前年比)
1中央区(北海道)苫小牧市(北海道)
2浦安市(千葉県)千歳市(北海道)
3箱根町(神奈川県)札幌市(北海道)
4博多区(福岡県)常滑市(愛知県)
5下京区(京都府)港区(愛知県)
6那覇市(沖縄県)小樽市(北海道)
7港区(東京都)真庭市(岡山県)
8中央区(大阪府)仙北市(秋田県)
9千代田区(東京都)栄(愛知県)
10熱海市(静岡県)旭川市(北海道)


国内
人気観光地回復傾向が強い観光地(前年比)
1ソウル(韓国)イスタンブール(トルコ)
2バンコク(タイ)ウィーン(オーストリア)
3ホノルル(アメリカ)マドリード(スペイン)
4パリ(フランス)ベネチア(イタリア)
5香港バリ島(インドネシア)
6シンガポールイル=フシ(モルディブ)
7中山区(台湾)ダナン(ベトナム)
8ハノイ(ベトナム)ボラカイ(フィリピン)
9ホーチミン(ベトナム)ローマ(イタリア)
10ロンドン(イギリス)ラプラプ(フィリピン)