富士山吉田ルート通行予約、Japanticketシステムで7万人対応 約半数が訪日旅行者
Japanticketが提供するeチケット管理システム「Japan ticket」が、2024年富士山吉田ルートにおける通行予約システムに採用され、無事に運用を終了した。富士山では、インバウンド観光客の増加によりオーバーツーリズムが問題化しており、特に吉田ルートでは登山者の急増やマナー違反が深刻な課題となっていた。これを受け、山梨県は登山者数の管理を目的に通行料の徴収を開始し、Japanticketのシステムを導入することで、予約から決済、QRコードによる認証までをシームレスに行う仕組みを整えた。
5月から9月にかけて運用された結果、システムの予約実績は6万8781人に達し、スムーズな窓口対応により現場の混雑緩和とスタッフ負担の軽減に成功。特に、事前決済の導入により、約7万人の登山者がトラブルなく受付を完了し、登山者数の抑制にも効果が見られたという。
今回のシステム導入では、訪日外国人が全予約者の47.4%を占めたが、外国語対応とキャッシュレス決済により、円滑な認証プロセスを実現。現場スタッフからも高評価を得ており、観光施設における効率的な運用を支援した。
Japanticketは、飲食店や観光施設など幅広い業態に「Japan ticket」を導入し、今後も観光施設の持続可能な運営を支援しつつ、訪日外国人の満足度向上に取り組む方針だ。