JTBは27日、ハワイ・ツーリズム・オーソリティー（HTA）およびMeet Hawai‘iと連携協定を締結した。この協定は、日本企業によるハワイでのビジネスイベントの需要回復を目的とし、ハワイへの会議、報償旅行、国際会議の誘致を強化するもの。協定締結の背景には、円安やハワイの物価高が影響しており、日本からのビジネスイベント需要は依然として回復途上だという。

　今回の協定では、「レスポンシブル・ツーリズム」の理念に基づき、ハワイの持続的な発展と地域住民との共存を重視する取り組みが進められる。主な内容には、JTBアンバサダープログラムの創設や、サステナビリティを考慮したイベントコンテンツの開発が含まれる。さらに、異文化交流を促進し、日本とハワイの相互理解を深めるプログラムの実施も予定されている。

　協定締結期間は、2025年から2027年にかけて。JTBは、この協定を通じて、ハワイでのビジネスイベントをより価値のあるものとし、実感価値の高いものとなるよう取り組みを進めている方針だ。