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暑すぎる日本の夏!避暑海外旅行へ!-MATCH 松宮英範氏

  • 2024年8月15日

 MATCHの松宮英範です。旅行会社に26年勤めた後、脱サラ・起業し、旅行業3種と宿泊施設のプロデュースをやっております。さて、とにもかくにも暑い!

 私は人生54回目の夏を迎えましたが、昔は夏が好きで夕涼みやビアガーデン、ビーチ、花火などなどサマースポットを存分に楽しんできましたし、夜はクーラーなしで眠れたものですが、これだけ毎日暑いとそんな遊びに意欲がわかず、クーラーも永遠に回し続けなくてはならず、過ごし方を変えないといけないなと思っている方も多いことでしょう。今こそ通勤せずにコロナの時のようにテレワークやワーケーションにすべきですね。私も徒歩15分の事務所へ通わず、自宅やリゾート地などで仕事しています。

 日本より涼しい海外で過ごそう!大キャンペーンやって海外旅行の機運を作るのもよさそうです。南半球で冬の豪州や、いかにも涼しげな北欧などで夏を過ごすしたいですね~。私がやっているインバウンド向けの宿泊施設も春の絶好調から夏は集客に少し翳りが出てきています。8月の日本は観光するには灼熱地獄だ、とそろそろ口コミなどで定着しつつあるのでは?

 実際35~40度の気温の中での観光は厳しく、昼間はホテルの部屋に篭ってゲームやNETFLIX観て過ごすゲストもいるほどです。「暑い夏は日本を出て、海外へ」のキャッチコピーはインバウンド誘致には逆向きなので自分で自分の首を締めてしまっていますが、ここまで暑く蒸し蒸しだと、ゲストに申し訳ないなぁと思う次第です。では、日暮れから出かけて夜に観光できればいいのですが、日本はお店もクローズするのが早いのでこれもあまりお勧めできず、悩ましいのであります。

 先週真夏のソウルへ出張してきたのですが、ソウルの大繁華街・明洞(ミョンドン)の夜の大盛況ぶりは目を見張るものがありました。ショッピングストリートに屋台が溢れ22時なんてまだまだ宵の口、真夜中はもちろん、中には朝まで延々とお店がオープンしていました。韓国人も日本人もアジア人も欧米人も入り乱れ、屋台で食べ歩きを楽しみ、化粧品・洋服・雑貨など買い物を満喫していました。

 私にはあのお祭り騒ぎの賑わいはちょっとした衝撃で、日本で真夜中に楽しく買い物できるのはドンキホーテくらいか…と羨望の眼差しで眺めていました。そして明洞では夜のショーも楽しめます。20時から開始する言葉がわからなくても楽しいエンタメショーがあるので、ちょうどよい時間に夕食を食べてからショーを楽しみ、その後にショッピングという流れで涼しく遊べる環境があるのです。

 私は初めてのソウルということもありガイドブック4冊を買い込み、機内で熟読し(といってもフライト時間は2時間もないのであまり読み込めず)、外出時もガイドブック片手にお店を探していたのですが、日本から来た若い観光客(20代女性やカップルが多い)は、ほぼ誰もガイドブックを手にしていませんでした。

 その割には目的のお店などへ迷わず進んでいるし、現地ガイドさんに教えてもらった地元客で人気のサムギョプサルのレストラン(ガイドブックには掲載ないのに)も日本人の姿が目立ったのですが、どうやら彼女たちの情報源はインスタとTikTokらしく、今やガイドブックもスマホの中にある時代なのですね。「地球の歩き方」片手にバックパッカーで世界中を旅したあの頃を懐かしみつつも、SNSもうちょっとやろうと娘に弟子入り志願を考えています。

 最後にソウルの最新物価情報をお伝えします。概ね日本より若干安いか同じと感じましたが、宿泊したホテルのブッフェレストランが恐ろしく高く、一度も行けず悔しい思いをしました。朝食ブッフェ75,000ウォン、夕食ブッフェ190,000ウォン!つまり朝ごはんが8000円、夕食が2万円!!それでも多くの客で賑わい食事を楽しんでいらしたので…信じられない思いで眺めるばかり。ちなみに、宿泊したホテルは高級の部類に入るかもしれませんが、ラグジュアリーという訳ではありません。物価上昇の波はまだまだうねりを上げ続けるのでしょうか。