上半期の延べ宿泊者数 過去最高を記録も、日本人宿泊者数は微減-宿泊旅行統計調査

 観光庁が31日に発表した宿泊旅行統計調査6月第1次速報によると、6月の延べ宿泊者数は5039万人(前年同月比106.3%)で、同月として過去最高を記録した。その内、日本人宿泊者数は3720万人(同98.4%)、外国人宿泊者数は1319万人(同137.8%)で、こちらも6月として過去最高を更新。盛況なインバウンド需要が全体を押し上げたかたちだ。

 これにより今年上半期(1月~6月)の延べ宿泊者数は3億479万人で、その内の外国人宿泊者数7699万人とともにこちらも過去最高を記録。一方で、上半期の日本人宿泊者数は2億2780万人、過去最高だった昨年の2億3446万人から微減した。

 同日には5月第2次速報も発表され、5月の国籍別外国人延べ宿泊者数は、1位中国、2位韓国、3位台湾、4位米国、5位香港で、上位5ヵ国の地域で全体の57.9%を占めた。

 また、5月の三大都市圏及び地方部における外国人延べ宿泊者数は、三大都市圏が976万人(構成比71.9%)、地方部が381万人(28.1%)。19年同月の構成比が三大都市圏63.1%、地方部36.9%だったことから偏在傾向が顕著に。この結果について観光庁は「燃料不足等の影響により、地方部の航空路線の回復が19年と比較すると充分でない」との見方を示している。