ニュージーランド首相「若者の来訪期待」政観・NZ・HISが共同プロモ、日本路線の座席数増加も
ニュージーランド政府観光局、ニュージーランド航空(NZ)、HISは18日、3社による共同プロモーション発表会をHIS本社で実施した。同会見にはニュージーランドからクリストファー・ラクソン首相が来日し「今後もさらに両国の結び付きが強くなることを祈念しており、観光業の皆様には是非ニュージーランドを旅行先としてお勧めいただきたい。特に、最近ニュージーランドの若い世代では、日本が非常にクールであるということで人気の旅行先になっており、日本の若い方たちにも積極的にニュージーランドに来ていただきたい」と相互交流を訴えた。
同政観では、今年4月より新キャンペーン「旅パ抜群ランド、ニュージーランド」を始動。同国が、一度の旅で一生忘れることのない濃い体験と高い満足度が味わえる「旅パフォーマンス」が抜群であることを訴求するもので、現在政観公式Xアカウント上でプレゼントが当たる参加型SNSキャンペーンを展開するほか、アンバサダーに俳優の上野樹里さん、佐野勇斗さんを起用するなど大々的にPRを行っている。
キャンペーンにパートナーとして協力を行うHISでは、引き続きニュージーランド専用のパンフレットを作成するほか、同社ウェブサイト上に特設サイトをオープン。登壇した矢田素史CEOは、今後海外支店と連携した新しい旅行商品の開発に取り組む意向を示すとともに、「ニュージーランドの美しい自然、豊かな文化は多くの日本人旅行者にとって魅力的な旅の目的。今後も多くの方にその魅力を伝えていきたい」と意気込みを語った。
ニュージーランド航空
冬期に日本路線の座席供給数増加
同じく来日したNZグレッグ・フォランCEOは、先月に発表していた11月から25年3月にかけた成田~オークランド路線の供給座席数増加を改めて明言。ボーイング777-300ER機が日本路線に投入され運航が増えることによるもので、ビジネス・プレミアとレミアム・エコノミーを中心に期間中約3万席増加する。
同日付けのリリースで、フォランCEOは「アジア全体からの観光の回復は予想よりも少し遅れているが、ようやく復興の兆しが見え始めた。上級クラスの座席増加によって、更にお客様の選択肢が増えることになる」とコメントを残した。
ニュージーランド統計局によると、日本人渡航者数はコロナ前19年には97,682人を記録したものの、コロナ禍には20年25,784人、21年561人と大きく減少。昨年に51,976人まで回復すると、今年1月~4月も昨年同期比約1.5倍の25,510人と右肩上がりをキープしている。