ハイアット初の温泉旅館ブランド、2026年以降3施設開業へ
ハイアットとKirakuは27日、ハイアット関連会社とKirakuが合弁事業で展開する新ブランド「吾汝 ATONA」の記者発表会を実施した。ハイアットとしては初となる温泉旅館ブランドで、由布・屋久島・箱根へ2026年以降の開業を予定している。
同ブランド展開にあたって両社は2022年に合弁事業契約を締結し、新会社「Atona」を設立。共同代表に日本ハイアット代表取締役の坂村政彦氏と、Kiraku代表取締役CEOのサンドバーグ 弘 ウィリアム氏が就任しており、執行役員COOの渡部賢氏を中心に、ホテル経営と運営の経験豊富なメンバーで構成されている。
坂村氏は同ブランドの展開について「これまで他の外資系ホテルチェーンが手掛けてこなかった"旅館"という非常にユニークな宿泊、滞在体験を1つの柱として、革新的なホスピタリティのスタンダードを作っていきたい」と話しており、規模は1施設あたり30~50室程度、客室平均単価は10万円前後となる予定で、その土地から湧く温泉、旬な食材を使った季節の料理を提供するオープンキッチンやバーなどを備える。また、各施設で温泉を利用したウェルネス体験や地域の魅力を伝える文化体験のアクティビティを提供する。
なお、3拠点開業後は全国展開も計画しており、ウィリアム氏は、今後も温泉があることを必須条件に「景観であったり、地域に根付く人々の物語や独自の文化をうまく取り入れながら、新たなDNAを作り上げていきたい」と語った。