JTB ユニバーサルツーリズムに関する新規事業の実証実験を開始へ
JTBは27日、ユニバーサルツーリズムに関する新規事業「UniTri~ゆにとり~TM」の実証実験を6月より開始すると発表した。同事業は疾患・障害のある方や、その家族に対し快適な旅、健やかに過ごせる生活を支援するもので、今後事業パートナーと共に旅行環境整備、滞在支援、旅行前の情報提供等を行うことで、すべての人に平等な旅と健康を届け、心豊かな社会の実現に貢献することを目指す。
近年注目を集めるユニバーサルツーリズムは、観光庁により「すべての人が楽しめるようつくられた旅行であり、高齢や障害等の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できる旅行」と定義づけられている一方で、普及しているのは車椅子や高齢者向けのバリアフリー整備に留まっており、潜在的な市場規模と現状の規模の乖離が大きく課題が多い。
同事業は、次世代の事業創出を目的とした同社の社内活動である「未来創造部会」の参加社員の実体験を基にしたアイデアからスタートしており、同社が取り組むサステナビリティ活動の更なる拡大の一環の中で、新規事業として推進していくことが決まったという。