エールフランス 羽田路線増便へ、新ファーストクラス導入も
1933年の創業から昨年90週年を迎えたエールフランス航空(AF)は、今年の夏期スケジュールで、羽田~パリ路線を現在の週14便から、9~10月には最大で週17便へと増やす計画を明らかにした。その他、成田線は週3便を継続。関西線は冬期に週5便へ増便し19年レベルへ段階的に便数を回復する計画だ。
東京からは成田・羽田双方から運航を行っている現状について、日本支社長のボリス・ダルソー氏はこのほど開催した会見で、羽田のキャパシティの問題とAFパートナーで成田に就航するエアカランとの接続を理由に、羽田への集約は行わない考えを示している。
プロダクト面では、現在羽田路線夜便で提供されていているファーストクラス「ラ・プルミエール」の新デザインを近々発表する予定で、この新装キャビンは今年冬にも導入される見込み。ボリス・ダルソー氏は日本市場に関して、「引き続きAFの主要マーケット。これからも新プロダクトの導入などを行っていく」と述べており、今後も積極的な投資を行う姿勢を見せた。
今年7月~8月には、パリオリンピックの開催を迎えるが、オフィシャルパートナーを務める同社では、公式ウェブサイトなどのダイレクトチャネルから、7月18日~9月9日の期間のフランス本土もしくはパペーテ(PPT)行きの国際線便でSAFオプションを購入した場合、同社がその購入額と同額をSAFへ投資するサステナビリティへの取り組みも実施されている。
長期的には、同社は30年までにCO2排出量を19年比30%削減する目標を掲げており、省燃費機材への更新、エコ操縦などによる取り組みを進めているが、30年までに全航空燃料の内、SAFが占める割合を現在の1%から少なくとも10%まで増加させる方針だ。