フィリピン・セブ①【5時間で行ける気軽さ】観光大使による推進活動も

 食事については、全部で5つのレストランやバーがあり飽きない。メインダイニングは、タイ人料理長による本格的なタイ料理が楽しめる。オールデイダイニングの「トレード・ウィンズ・カフェ」では、各国料理やローカル料理など驚くほどメニューが豊富で、搾りたてジュースやヌードルバーも楽しめる。ビリヤードも置かれたスポーツバー「サンセットバー」では、プールサイドやデッキでも食事を楽しめ、スタッフが見事な歌声などを披露するステージもある。

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いろんな料理がずらりと並ぶビュッフェ。朝から、好きな具と麺を選んで丼に入れて渡すと目の前で仕上げてくれるヌードルコーナーも。

 それぞれにゲストを楽しませる企画やサービスが充実している。たとえば、オールデイダイニングの朝食会場でダンスモブが行われて全員が踊り出したり、フィリピン豆腐スイーツを売り子に扮したスタッフがサービスして回ったりもする。スポーツバーは、山盛りの食べ物を手づかみで食べる「ブードルファイト」やカラオケナイトなど趣向を凝らした企画を毎晩のように開催している。

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セブの伝統衣装をきたスタッフに挟まれて、左)総支配人ローレン・ビトロン氏と、右)セールス&マーケティングディレクターのマイラ・ムハンマド氏。

 デュシタニ マクタンセブ リゾートの総支配人ローレン・ビトロン氏は「開業は、2019年4月。コロナ明けの今は、ゲストに魅力を感じていただける企画やポイントがとても大事だと思う。レストランやバーでの毎日の催しもその一つだが、当リゾートを訪れたお子様の思い出になるようにと、大きな熊のぬいぐるみをあちこちに置いたりと、思いつくアイデアはどんどん投入している」と意気込みを語る。

 現在、週末はほぼ満室というほど稼働は好調だが、韓国、台湾からのゲストが多く、フィリピン国内客は約33%、日本からのゲストは7%程度だとのこと。日本からの直行便もあり、南の島のハイエンドなリゾートを手頃に満喫できるデスティネーションとして、日本からももっと注目されてもよいだろう。

 レポート2では、アクティビティとして参加した「アイランドホッピング」や家族旅・女子旅・またMICEにも向くと感じたリゾート内での過ごし方やセブ全体の観光動向にも触れる。


取材協力:セブ・パシフィック航空、デュシタニ マクタンセブ リゾート、フィリピン観光省
取材・文:小野アムスデン道子