ベルトラ JTBと資本業務提携で海外アクティビティ事業強化、約5億円の調達
JTBとベルトラが、海外アクティビティ事業の推進と拡大を目的に、1月17日に資本業務提携契約を締結した。両社は長年にわたって現地ツアーの販売やシステム連携においてパートナーシップを築いてきたが、今後JTBが持つ世界規模の拠点網や仕入商品造成力と、ベルトラのデジタルマーケティング力などを活かし連携を加速させる。
具体的には、両社の担当者が参画するプロジェクトを組成し、市場動向やトレンド、ベルトラが保有する多数のレビューを分析し、新商品の開発と既存商品の改善を並行して進め、25年の販売開始を目指す。
加えて、JTBのオプショナルツアー販売システムを、今後リニューアルするベルトラのシステムと一部連携する。デジタル化した簡易な予約フローにより、購買体験の質を向上させるとともに、両社の販売効率向上を図る。
また、ベルトラはJTBを割当先とする第三者割当増資を行う。払込期日は2月5日。発行株式数は89万9280株、発行価額1株につき556円で、約5億円を調達する。
ベルトラの発表によると、連携強化を進めるなかでJTBから出資も視野に協議を進めたいとの要望を受けた。ベルトラとしては、JTBが株主になることで業務提携の推進が加速していくとの判断から今回の増資に至った。調達資金は、ツアー催行会社や自治体向けのコンサルティングソリューションの構築、他の旅行会社やOTAとのシステム連携強化、同社ITインフラのセキュリティ強化などに活用される。