人材不足「一社で対策講じている状況ではない」(百木田会長)、トラベル懇話会が新春講演会開く

  • 2024年1月16日

 トラベル懇話会は、1月12日都内で新春講演会を開催した。会長の百木田康二氏は冒頭、元日に発生した能登半島地震に関して「1日も早く日常に戻れるよう復旧を祈念する」と述べた。

TMC
トラベル懇話会 百木田康二会長

 続けて百木田会長は昨年を振り返り「訪日旅行と海外旅行の回復のバランスが大きく崩れ、この状態が今も続いている」と危惧した。海外旅行分野を中心とする任意団体の勉強会として1978年に発足した同会にとって、海外旅行の復活は大きく期待するところ。百木田会長は今年を「観光の完全復活の流れを実感できる年にしなければならない」と話す。

 復活に向けた重要な点として挙げたのが、若者への訴求で、今年は海外渡航自由化から60周年などの追い風も見られるが、「(60周年は)とても意義はあるが、若者には響きにくい」とし、具体策について今後会員内から意見を募る方針だ。

 また、深刻化する人材不足の問題に関しては、「一社で対策を講じている状況ではない」と、業界として協業、共創の動きを求めた。