トキエア 来年の世界遺産登録が期待される佐渡への就航は「秋ごろ」目指す
新潟空港を拠点とするトキエア(TOK)代表取締役の長谷川政樹氏は、12月16日メディアの取材に応じ、佐渡への就航時期について「来年の秋ごろ」を目指すと発言した。予定する機材ATR42-600の導入が来年夏ごろとなるなかで、具体的な就航日はその他訓練や施設の調整次第で決定する。結ぶ空港は成田もしくは羽田の予定で、運航頻度は「毎日飛ばしたいが、これは様子を見ながら」と明言を避けた。
佐渡では、「佐渡島の金山」の世界遺産登録が待たれる。早ければ例年夏ごろに開催される次回の世界遺産委員会で登録される可能性があり、16日には佐渡市内で「佐渡島世界遺産登録・島民団結シンポジウム」を開催。観光庁、文化庁、新潟県が後援を務め、有識者を交えたパネルディスカッションなどを実施し島民100人以上が集まった。
トキエアでは、12月7日~8日に羽田空港でJA佐渡と共同で佐渡のPRを行ったが、シンポジウム上で長谷川氏は「佐渡の魅力発信は連携して行い、そして我々は飛行機を飛ばす。皆様にご利用していただいて貢献していきたい」と集まった島民らの前で語った。
同社は1月31日に新潟-札幌(丘珠)線でいよいよ初就航を迎える。一部最終調整を残すものの、「準備の方は大体整っており、(各スタッフ含め)みんな早く飛ばしたいという状況」(長谷川氏)。新潟出身の同氏は「値段を少し安めに設定することで、若い人たちが気軽に飛行機に乗れるエリアにしたい」とその思いを述べた。
新潟-札幌(丘珠)線以降では、2路線目として新潟-仙台線を4月ごろに、その後中部、神戸への就航を予定する。フジドリームエアラインズ(FDA)など他の地域航空会社もあるなかで、「プロペラ機はジェット機と比較するとCO2排出量が非常に少なく」環境面での差別化を図る。また、同氏によると地方路線は予約日1か月前を切った場合、値段が高騰する影響で予約がほとんど入らない。同社では1か月前を切った場合でも低価格のまま提供することで直前での予約取り込みを狙う。
訂正箇所:第1段落
誤:ATR42-600S
↓
正:ATR42-600
お詫びして訂正いたします。