アマゾン 法人向けAlexaサービスを日本で提供開始、ホテルでも導入が決定
アマゾンがAlexaの法人・自治体向けサービス「Alexa Smart Properties(アレクサ・スマート・プロパティ)」(以下、ASP)の日本展開を開始する。既に世界7カ国で展開されている本サービスは、一般消費者向けのAlexaと違い、匿名化された法人アカウントで使用でき、管理者側での集中管理、カスタマイズが可能となるもの。国内での主要領域は「ホテル」「高齢者施設」「マンション/賃貸住宅」「地方自治体」を想定しており、高齢化社会、労働者人口減少、訪日需要拡大などを背景に、ASPを導入することで宿泊者や入居者の満足度向上や、スタッフの業務負荷軽減に貢献する。
ホテルが本サービスを導入する場合、同社が契約するソリューションプロバイダが施設毎にカスタマイズを行う。本サービス発表記者会見では、TradFIT社がソリューションプロバイダとなり、東急ホテルズ&リゾーツがホテル領域での最初の導入企業となることが明らかに。同社が来年1月16日すすきのにオープンする「SAPPORO STREAM HOTEL」にASP搭載のEcho Show 8を56台導入する。このホテルは、同社が新たに展開するライフスタイルホテル「STREAM HOTEL」ブランドの第1号店で、「Deep Community」とのブランドコンセプトのもと地域の魅力と旅行者を繋げるなかでASPを活用したい考えだ。
東急ホテルズ&リゾーツ常務執行役員 東日本エリア統括の宮島芳明氏は会見で「ASPの導入が、ゲストの滞在価値の向上に繋がる」と語っており、国内および訪日旅行者に対し、日本語や英語で周辺観光地やアクティビティ、飲食店など、ホテル独自のおすすめ情報を提供する。また、一般的な質問などはASPが回答するため、マンパワーを生産性の高い業務に集約することができる。
アマゾンジャパン Amazon Alexaインターナショナル事業開発本部長の澤田大輔氏によると、年末までに国内で1000台以上のデバイスが導入される見込み。